フラジャイル 病理医岸京一郎の所見 20巻読了

新キャラ 朝加先生の登場直後から

胸を掴まれたように消えない不安さ

 

この、若くて、強気で優秀な先生が、患者を絶望させるんじゃないかという不安感

それをひたひたと側に感じさせながら、新しい希望への微かな糸を見せる

 

こわい、こわい、こわい

 

感情的に患者の立場に立つだけでは、医療は正しくないことを

これまでこの作品を読んできたら感じている筈の基準

 

医療的根拠の、最後のツメより自分の感覚を優先しているように見える

朝加先生が、今、物語のヒロインに見える少女を、絶望させるんじゃないかという怖さ

 

それでも、この作品を信じるなら、

若者への教訓と、希望を見られる結末があるのか、

と、次巻への強力な引きを持って終わる20巻でした。

本好きの下剋上第4部2

本好きの下剋上を読んでいる。

 

 

現在、第4部の2と2部の2を読んでいる。

 

漫画を読んでいたせいで、間を飛ばしながらいくつかの話を知っていたので、第3部の4から読みだしたのが運の尽き。

あまりにも面白く読むのを止められない

のに、図書館で借りているものだから、次が読めない地獄に陥り

仕方なく3−4の次に4−1を借りつつ…

3−2→3−1と遡っても借りる奇行を繰り広げる羽目に。

なので、「読み進めている」というのであれば、4部を進めているのですが、逆に遡って読んでいっている部分もあり。
何なら、図書館で既読部分も借り直し、何巡をしているのか、していないのかわからない読み方をしています。

 

特に、貴族院編が面白すぎる
学園モノでありつつ、政治バトルのようでもありつつ、商業物語感もあり。
いや、大人がいない貴族院だからこその政治は、可愛らしいから楽しめるのかもしれない。

軟弱なので、人が苦しまないお話で、大好きな主人公が最強パターンなので、目を離せずにずと楽しんでます。

新入生へ贈る言葉

お祝いの言葉を述べることはないのですが、なんとなく、お祝いの挨拶をするとしたら、と考えたので書いてみます。

 

 

「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

 

私は、学校や家庭で困ったことがある子や、親御さんの相談に乗る仕事をしています。

 

皆さんの、相談を聞くことがあるかも知れませんし

全く話をしないかも知れません。

もしかしたら、皆さんの知らないところで、皆さんについての相談を聞くことがあるかも知れません。

 

会うことがないまま、卒業されることも沢山あるでしょう。

会うことがない方が良い、という意味ではありません。

 

皆さんが知らないところで、皆さんのことを心配し、困りごとを解決したいと思い、私に相談してくれる人もいるかも知れないし、皆さんの知らないところで私が相談を聞き、相談をしてくれた人が、解決してくれることもあるかもしれないということです。

それは、皆さんが知らない所でも、多くの人が皆さんのことを心配したり、応援しているということです。

 

皆さんが知らないところで、多くの人が、皆さんのことを応援しています。
成果を、返してほしいわけではないのです。
もちろん、成長してくれた姿を見られたら嬉しいです。
幸せに、なってくれることも嬉しいです。

残念ですが、苦しみも、挫折も、傷つきも、皆無のまま学生生活を送ることはないでしょう。

失敗をすることもあるでしょう。

しかし、そのいずれを経験されても、私達は皆さんの応援を止めません。
幸せになってくれることへの、期待を無くしません。

多くの大人たちが、皆さんを応援しています。
皆さんの目に触れないところでも。

もしよければ、少しでも大人たちの応援を信じて、新しい日々を進んでください。
頑張って下さい。

入学おめでとうございます。

私達も、とても嬉しいです。



 

辺境の老騎士バルド・ローエン 小説3巻

辺境の老騎士、小説3巻を読み切ってしまいました。

 

4巻を買わなくては。

1巻を読み始めた当初は、美味しいグルメロードムービー的なノリで読み始めた物語でした

当初、バルドは死に場所を旅の中で見つけるのか、というような
老い先短い小さな足取りの、人生を振り返る旅だと思っていました。

それが、次第に、新しい出会いに、これまでの人生からの祝福を受け
改めて生きる喜びを見出していた、明るい物語を進み出したと思ったら

3巻の最後では、暗雲立ち込める未来に、死ぬ覚悟を持って向かう最後になりました。

3巻では、カーズやジャルチャガの出番も少なく、少し寂しかったです。

バルドの人生を振り返る旅に見えたスタートが、いつの間にか伝説を生み出す運命に導かれている物語に見られてきましたが、ここに来て、これはバルドの運命というよりジュールラント王の運命を描く物語なのでは、と感じさせられています。

どうか、この物語で見届けられるバルトの人生が、美味しさに満ちた、明るいもので終わることだけを、今密かに祈っています。

辺境の老騎士 バルト・ローエン2巻

辺境の老騎士、小説2巻を読んでしまいました。
1日で。

平日に。

 

読み進むのを止められない、面白い物語です。
そして、読み終わった後、美味しいものを待ち望んでた、涎が、口腔内を満たしています。
面白く、美味しそう。

小説2巻は、現在発売されている漫画の、後のストーリーです。

魅力的な、若く、ある意味若いがゆえに幼い女騎士の登場から始まり、1巻で出会った人々の帰着を、気持ちよく読ませてくれます。
新たな旅が、過去の旅を気持ちよく終わらせてくれる

若い世代が出てきますが、もしかして、上の世代たちのある種の卒業なのかな、と感じさせてくれます。

新たな旅(3巻)も楽しみです。

断腸の思いで、開いた表紙を閉じました。

もう、今日中に読むのは無理。

辺境の老騎士 漫画1巻

漫画「辺境の老騎士(バルド・ローエン)」を読んでいます。

不敗「人民の騎士」バルド・ローエンが、国を出て、世界を旅するグルメ紀行漫画です。

ようするに、強いおじいちゃんがあちこちで美味しいものを食べながら、トラブルを解決していく話ですね。
美味しい食べ物を描いた物語と、俺TUEEE系が好きなタイプですが
絵もキレイで、物語の世界観が非常に豊か
そして、老騎士となった主人公だからこその、芯がありつつも鷹揚さあふれる世界の捉え方た、とてもニュートラルで心地いいです。

多種族や事情のある人を、拘りなく尊重する姿勢が、物語を豊かに勧めていきます。

読み進むうちに、「これは秋刀魚がモデルでは?」「鰻っぽくない?」みたいな無粋な想像もしてしまいますが、そこは…味すらもリアルに想像したいので許してほしい。

漫画1巻〜6巻を読了し、現在は原作小説を読み進めています。
小説のほうがグルメ紀行のテイストが強いので、ストーリーとキャラクターを楽しむには、漫画のほうが親しみやすいかも。

猫がすきだけど

アイコンを猫にしていますが、茶猫より黒猫が好きです。

最初の出会いは、中学時代。

妹が、通学路の途中で拾って帰ってきた黒猫を、近所に放したのがきっかけです。
以来、黒猫が好きなのですが、「妹が近所に放した」と書かれるように、私は猫アレルギーで一緒に住むことはできません。

おそらく、妹もアレルギー何じゃないかと思うのですが…その後彼女は飼い猫生活を送ったので、違うのかな。

何うにせよ、中学時代から実家の近所には黒い野良が、住むようになりました。
飼うことはなかったけど、なんとなく、その猫は我が家に寄り添うように、近所にずっといてくれ、我が家の庭を縄張りに入れ、活動していたようです。

前述のように、私はアレルギー持ちだったので、たまに、季節の変わり目に喘息発作を起こすことがありましたが、発作で眠れない夜、深夜に庭に出てみると、縄張りを巡回している黒猫が現れ、眠れない私に少し寄り添い、そしてまた見回りに戻っていく、ということがありました。

視点を変えれば、妹に生家(?)から引き離され、勝手に連れてこられた新天地で生き抜いた黒猫ですが、新たな生活を受け入れ、隣人に優しくしてくれたと思うのです。
飼い猫ではなかったけれど、優しくしてくれた黒猫を思い出すので、それ以来私は黒猫が好きです。

現実を受け入れ、甘えたくても近づけない私を、そっと見守っていてくれたような気がしています