辺境の老騎士バルド・ローエン 小説3巻

辺境の老騎士、小説3巻を読み切ってしまいました。

 

4巻を買わなくては。

1巻を読み始めた当初は、美味しいグルメロードムービー的なノリで読み始めた物語でした

当初、バルドは死に場所を旅の中で見つけるのか、というような
老い先短い小さな足取りの、人生を振り返る旅だと思っていました。

それが、次第に、新しい出会いに、これまでの人生からの祝福を受け
改めて生きる喜びを見出していた、明るい物語を進み出したと思ったら

3巻の最後では、暗雲立ち込める未来に、死ぬ覚悟を持って向かう最後になりました。

3巻では、カーズやジャルチャガの出番も少なく、少し寂しかったです。

バルドの人生を振り返る旅に見えたスタートが、いつの間にか伝説を生み出す運命に導かれている物語に見られてきましたが、ここに来て、これはバルドの運命というよりジュールラント王の運命を描く物語なのでは、と感じさせられています。

どうか、この物語で見届けられるバルトの人生が、美味しさに満ちた、明るいもので終わることだけを、今密かに祈っています。